AngraのNova Eraを利用した運指能力向上エクササイズ
こんにちは。
加古川のギター教室、Soulfunktion Guitar School 講師の大西隆裕です。
今日は私が学生時代によくコピーしていたブラジルのHMバンド、Angraが2001年に発表した4thアルバム『Rebirth』の中からの1曲、”Nove Era”から運指力向上に打って付けなフレーズをご紹介します。(※もう18年も前の曲なんですね、当時は必死になってコピーしていたのを思い出します)
目次
Nova Eraのフレーズで運指力向上!
全体を通してAのハーモニックマイナースケールを利用したフレーズですね(原曲は半音下げチューニングですがノーマルチューニングで記しています)
ハーモニックマイナースケールはその特性上、6番目の音と7番目の音の間が短3度離れています。(3フレット間隔の距離)
そのため運指が一部ややこしい事になっているんですが、それが練習にうってつけなんですね。特に2小節目がその部分にあたるので、慣れていないとかなり指がこんがらがってしまうかと思います。
エクササイズ類を行う際の大事なポイントですが、無理やり弾き通さない事が大切です。
適度な力加減とともに、押弦の具合のコントロールや指運びのときに指をバタつかせない意識など、明確な練習ポイントをもったうえで反復するようにしていきましょう。(意識せずにただ何となく弾くだけでは何の効果も得られないので注意が必要です)
ちなみに2小節目()部分で指定している指使いはどちらを使って頂いても良いのではと思います。(両方練習するとより効果的です)
難しさを感じてしまう場合は、まずは部分ごとに分けて練習していきましょう。細部にまで意識している状態をいかに継続させたうえで丁寧に積み重ねていけるかが勝負所です!
例えばこんな風に”6・6・4”の音数で分けて捉えれば分かりやすいのでは無いでしょうか?
ちなみにピッキングは全てオルタネイト・ピッキングで行っていきましょう。
意識すべき点としては、左指に関しては最小限の力加減で運指を行う事が1つ。
フィンガリング時に指がバタバタしたり力みすぎないように注意しましょう。
そしてもう1つは、右手のピッキングの音の粒立ちを全て揃える意識で行う事です。
常に右手のフォームが崩れないように、そして6・6・4のそれぞれのセクションの切り替え時に指移動とピッキングがもたつかないように注意しましょう。
動きに慣れてきたら、そこからは足や身体の中心軸で4分音符の拍をしっかり取りながら弾くようにして下さい。リズム面に対する意識は常に高く維持しておきましょう。そうする事で『一見弾けている気がするけど何だか気持ちよく弾けてない…』という状態に陥る事が無くなっていくかと思います。
目に見えないリズムに対する意識はとても大切です。
ちなみにこのフレーズ、慣れていない段階でスピードは絶対に上げないようにしましょう。
最初は全ての意識をコントロール出来るゆっくりなスピードから丁寧に、正確性を大切にしながらひたすらゆっくりと反復しましょう。
(※結果はすぐには絶対に出ないので、気長な気持ちでこのフレーズに取り組むのがコツです)
初心者の方であればBPM50〜80ぐらいを目指して練習してみましょう♪
中級者の方であればBPM100〜120ぐらいまで、上級者の方であればBPM120〜原曲のスピード170辺りまでを目指して頑張ってみて下さい♪
ライブでは上記フレーズをオクターブ下げたものを演奏していますね、そちらも参考に載せておきますので宜しければチャレンジしてみて下さい。
投稿日 2019/03/09 更新日 2022/01/12
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