単純な運指トレーニングに飽きた方に・・・
こんにちは。
加古川のギター教室、Soulfunktion Guitar School 講師の大西隆裕です。
効率的にギターの上達を目指すうえで、運指練習やピッキングトレーニング、リズムトレーニングなどのテクニックの基礎的な土台を形作るエクササイズの類はやはり避けて通れません。
かといって毎日何十分、何時間とやる必要はなく、毎日1分でも集中して行う事が出来ればOKなんですよね。『量よりも質』が大事!そして何よりも『継続する事』が大切です。
さて、今日は単純な1〜、2〜、3〜、4〜のようなクロマチックのエクササイズに少し飽きた方にオススメな運指エクササイズをご紹介します。(ちなみに半音階を用いた運指練習はシンプルですがめちゃ大切ですよ)
準備段階として、まずしっかりと各指を寝かせずに立てた状態で5弦の5フレットに人差し指を、4弦の6フレットに中指を、3弦の7フレットに薬指、そして2弦の8フレットに小指をポジション取りして下さい。この状態からスタートします。(この時、最小限の力加減で押弦するようにします)
運指の向上を重点的に行うので、右手はダウンピッキングだけでも構いませんし、フィンガーピッキングで行ってもOKです。
まず人差し指を1つずつ細い弦へと移動させて行きます。
ちなみに、このエクササイズでは必ず2本の指が同時に移動する事になります。
そして大事なポイントは、『移動しない他の2本の指は弦から指を離さずに押弦したままの状態を最小限の力で維持する事』。要は極限にまでリラックスさせておくという事ですね(^^)
人差し指が5弦から2弦まで移ったら次は中指の順番です。
6小節目の指運びで薬指が釣られて動きそうになると思いますが何とか耐えましょう。そして中指が2弦まで上がったら今度は薬指にバトンタッチ♪
ここでは薬指と小指をしっかり立てるように意識しましょう。
薬指が2弦まで到達したら最後の小指へバトンタッチ。
12小節目の移動では人差し指と小指が最小限の力で押弦し続けられるように気をつけましょう、力みすぎないように指をリラックスさせることが大切です。
全て終了すれば各指が最初のポジションに戻ってきているはずです。
無事に全部綺麗に通す事が出来れば、バリエーションとして5弦8フレット小指、4弦7フレット薬指、3弦6フレット中指、2弦5フレット人差し指のポジションで小指から動かす逆方向でやってみるのも良い練習になると思います。
あるいは苦手な指の動きの部分を抜き出して音のパターンを自分なりに考えて練習してみるのも良いかもしれないですね。弦飛びのスキッピングも入ってきたりとピッキングの向上にも繋がると思います。
手段であって目的では無い
最後にこういったフィジカル面でのエクササイズを行う際の注意点を記しておきます。
それは、『自分が弾きたいものを今まで以上に楽に、そして最高に良い音で気持ちよく楽しく弾ける状態にする為の効率的な手段』という事を意識しておく事です。
練習の為の練習になってしまわないように、あくまでも音楽する為の練習である事を常に考えながら、正確性を大事にしながら丁寧にゆっくりと行ってみて下さい。
そして何よりも大事なことですが『流れ作業的に』行わないように気をつけましょう。左手の動きや右手の動き、そして両手の動きを一致させつつ体でリズムを感じ続ける事、意識すべき事を最大限にまで意識したうえで行いましょう。ですのでテンポはゆっくりでOKなんです。適当に弾いてしまっては結果的に掛けた時間が全て無駄になってしまいもったいないですからね♪
投稿日 2019/02/17 更新日 2021/03/04
コメントを残す