非常に大事なギターを構える際の姿勢について
Soulfunktion Guitar School 講師の大西隆裕です。
目次
今回の内容は、『ギターを弾く時の姿勢について』です。
特に初心者の方は早い段階で是非とも身に付けておきたいポイントです。
なかなか弾けないコードやフレーズがフォームを矯正するだけで楽に弾けるようになった、というのはよく有る話なんです。
良くない姿勢で弾き続けると腕や手首を痛めたりする事も有るので、はじめの段階で実は気をつけないといけない部分なんですよね。
では、どのようにギターを構えればベストと言えるのか?
私なりの解釈を今回は説明していければと思います。
究極的にリラックスした状態を目指す
上半身がリラックスした状態でギターを構える。やはり肝はこれに尽きます。
ギターを演奏行為という側面で捉えるとスポーツと同じ運動行為といえます。例えばサッカーや野球、またゴルフなどプロスポーツ選手の方々のフォームはとても脱力した状態を維持出来ています。
芯の伴った脱力を目指す
リラックスした状態(脱力した状態)が大事とはいえ、完全に力が抜けてしまっていては良くありません。身体の中心軸に芯を残した状態での脱力を意識する訳です。
そうする事で強く弾く事もソフトに弾く事もしっかりとコントロールする事が出来るようになります。この辺りは右手の動きの説明にも繋がってくるのですが、それに関してはまた別の機会にご説明出来ればと思います。
大事なポイントは3つ!
さて、私なりに考えるベストな演奏姿勢について、大事だと思うポイントは以下の3つになります。
- 左肘の位置が身体よりも後ろに下がらない
- 身体に対するギターの角度に気をつける
- 演奏している時のネックを肘よりも下に下げない
この3つを意識して自分なりに最適なフォームを探っていきましょう(^^)
ここからは写真を交えて実際にどんな風にフォームを見つけていくのか説明していきます。
横から見た図
まずは横から見た写真、今回は椅子に座った状態で演奏フォームを探っていきます。
あまり椅子に深く腰を掛けすぎないようにし、上半身は立っている時と同じような状態にしましょう。(写真クリックで拡大出来ます)
この状態から肘を軸にして腕を上げていきます。しっかりとリラックスした状態を意識しましょう。
この時、左手首は写真のようにだら~んと力を抜いた状態でOKです。
次に、左手首を反時計回りに回転させギターを弾こうとする手の形にしていきます。この時、回転させすぎて前腕の筋が痛くならない所で止めましょう。そしてこの状態の手にネックが入ってくるポジションが一番リラックスした状態で演奏出来るフォームになります。(腕の長さなど個人差が有るので、多少の調整が必要にはなります)
肘がこの写真のように後ろに下がらないように注意しましょう。
上記の状態では常に左手が力みがちになってしまいます。またハイポジションを弾く時にかなり腕が辛くなってしまいます。
上手く姿勢を取る事が出来ればこのような形になっています。肘はこの写真だと少し前に出ていますが、ほんの少し後ろに下げても大丈夫でしょう。とにかく身体よりも後ろに下げないように気をつけましょう。
前から見た図
そしてこちらは前から見た姿勢。
肘を後ろに下げ過ぎた姿勢では、ギターのポジションが身体と平行になります。前から見るとこんな風になりますが、これでは演奏していて身体がすぐに疲れてしまいます。
横からの図の部分で説明したような形でうまくフォームが作れると、前から見た時にこのような状態になっています。
この状態からさらにベストな姿勢を探っていきます。まだこの姿勢では腕以外の上半身に少し緊張がかかります。
なのでそれを緩和するために、上半身のみを尾てい骨や仙骨の辺りを軸にして右側にほんの少しだけ回転させます。そうすると微妙な差ではありますが、こんな感じになります。
斜めから見た図
こちらは左肘を後ろに下げすぎた姿勢。
この姿勢ではポジション移動がかなりやり辛いです。
上手く出来ていればこのような姿勢になります。ネックの前後の位置の違いに注目です。
この姿勢であれば、左手はポジション移動も楽に行うことができ、また手首を痛める事もありません。
そして右手に関してもリラックスした状態を常に保つ事が出来ます。
斜め後ろから見るとこんな感じ。
ネックのヘッド側がかなり前方に出ているのが分かります。
最適な演奏フォームから得られるもの
正しい姿勢を取る事で得られる恩恵は沢山有ります。
無理な姿勢で身体を痛める事も無くなり、根本的な演奏技術を向上させる部分においても躓く事が無くなります。
『間違えずに弾けているけど何だかしっくりこない』という事もなくなるので、結果として弾く音が全て心地の良いものになるんですよね。そしてそれは楽しく末永くギターを楽しんでいくうえで、とても大事な要素ではないかなと私は思います。
最後までお読み頂き有難うございました。
少しでもお役に立てていれば幸甚です♪
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