こんにちは、Soulfunktion Guitar School ギター講師の大西隆裕です。
ギター奏者必見!正しい姿勢での演奏法
みなさん、ギターを弾くときに「姿勢」をどれくらい意識していますか?
演奏テクニックを磨くことも大切ですが、その土台となるのが正しいフォームです。特に初心者の方にとって、最初に身につける姿勢はその後の上達スピードや身体への負担に大きな影響を与えます。
今日は「正しい姿勢」がもたらす効果と、すぐに実践できるポイントをご紹介します♪
①リラックスして演奏するコツ
ギターの演奏はスポーツに近い側面があります。無理な力みを避け、リラックスした状態で弾くのが理想です。ただし、単に力を抜くだけではなく、身体のバランスを意識しながら必要な部分は適度な緊張を保つことが大切です。
②姿勢で意識したい3つの基本
- 左肘を身体より後ろに引かないこと
- ギターの角度を身体に対して適切に保つこと
- ネックを肘よりも下に下げすぎないこと
この3つを守るだけで、余計な力みを防ぎ、長時間弾いても疲れにくいフォームに近づけます。
③実際のフォームを写真でチェック
横からの視点
今回は椅子に座って演奏するフォームを例に見ていきましょう。
椅子に深く腰を掛けすぎず、立っている時と同じような自然な上半身を保ちます。胸椎が丸まりすぎて猫背にならないよう注意しましょう。
この状態から肘を軸にして腕を前方へ上げていきます。リラックスした状態をしっかりと意識しましょう。
この時、左手首は写真のように「だら~ん」と力を抜いた状態でOKです。
次に、手のひらを天井に向けるように左手首を反時計回りに回転させていきましょう。(※これを手首の回外の動作と呼びます)
この時、回転(回外)させすぎて前腕の筋が痛くならない所で止めましょう。そしてこの状態の手にネックが入ってくるポジションが一番リラックスした状態で演奏出来るフォームになります。(腕の長さなど個人差が有るので、多少の調整が必要にはなります)
※肘を身体よりも後ろに引きすぎないように注意しましょう。
上記の状態では常に左手が力みがちになってしまいます。またハイポジションを弾く時に腕や手首を痛める原因になります。
上手く姿勢を取る事が出来ればこのような形になっています。肘はこの写真だと少し前に出ていますが、ここからほんの少し後ろに引いても問題無いでしょう。とにかく身体よりも後ろに肘を引かないように気をつけておく事が大切です。
前からの視点
そしてこちらは前から見た姿勢。
肘を後ろに引きすぎた姿勢では、ギターのボディが身体と平行になります。前から見るとこんな風になりますが、これでは演奏していて身体がすぐに疲れてしまいます。特に右肩が前に出てしまうので腕への負担が大きくなってしまいます。
横からの図の部分で説明したような形でうまくフォームが作れると、前から見た時にこのような状態になっています。
この状態からさらにベストな姿勢を探っていきます。まだこの姿勢では腕以外の上半身に少し緊張がかかります。
なのでそれを緩和するために、上半身のみを尾てい骨や仙骨の辺りを軸にして右側にほんの少しだけ回転させます。そうすると微妙な差ではありますが、こんな感じになります。
斜めからの視点
こちらは左肘を後ろに引きすぎた姿勢。
この姿勢では常に力んだ状態になり左手のフィンガリングが安定しません。
上手く出来ていればこのような姿勢になります。身体に対するネックの前後の位置の違いに注目です。
この姿勢であれば、左手はポジション移動も楽に行うことができ、また手首を痛める事もありません。
そして右手に関しても肩が適切な位置に有るのでリラックスした状態を常に保つ事が出来ます。
斜め後ろから見るとこんな感じ。
ネックのヘッド側がかなり前方に出ているのが分かります。
【正しい姿勢から得られる恩恵】
正しい姿勢での演奏は、技術の向上だけでなく、身体への負担を減少させる効果も。そして、その結果として、心地よい音を奏でることができます。ギターを長く楽しむための大切な要素と言えるでしょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。この記事が皆様のギター演奏の一助となれば幸いです♪